フリースクールを検討するタイミングとは? 子どもからのサイン例

子どもの不登校は突然始まるわけではありません。
子どもの様子は内側から少しずつ変化し、最後に不登校という行動になってあらわれます。
毎日一緒に過ごしている親でも、子どもの内側の変化には気づきにくいものです。

今回は、不登校になる前の子どもからのサインをいち早く感じ、少しでもスムーズにフリースクールを含めた次への流れをつくるポイントをお話しします。

「学校に行きたくない」と言うようになった


「学校に行きたくない」「学校に行かれない」と思うことが不登校の元です。
理由はなんであれ、子どもの内側で「学校に行きたくない」という思いがあふれると不登校になります。
一番わかりやすい子どもからのサインは「学校に行きたくない」という言葉です。
小学校くらいの子どもならば、思ったことを家族の前でポロっと口に出すことがあります。
そんなときには「また言っている」と聞き流すのではなく「学校に行きたくない状況なのかな」と少し心に留めておくようにしましょう。
筆者の子どもも小学校時代には「学校嫌だ」と言う時期がありました。
そんなときは何かしら理由があるものです。
大人からみれば「そんなこと」と思うような理由もありますが、子どもにとっては立派な「行きたくない理由」になります。
筆者は「月曜日は大人もつらいよ」「学校に行きたいと思って行く人の方が少ないわよ」と子どもの思いに寄り添う言葉をかけながら様子をみていました。
子どもは自分の気持ちが受け入れられるだけでも心が楽になっている様子でした。

ポイントは行きたくない理由を根掘り葉掘り聞きだそうとせずに「学校に行きたくない」という気持ちを否定しないことです。
否定されれば、子どもはサインを出さなくなるでしょう。

 

登校時間が近づくとお腹が痛くなる

 

毎朝、登校時間が近づくとお腹が痛くなったり、トイレから出てこなくなったりしたら大きなサインです。
とくに学校に欠席の連絡をした途端に体調がよくなったり、昼頃になると元気になったりするようならば不登校のサインの可能性があります。

毎朝子どもがトイレに閉じこもるようになり、昼になると回復する姿を見ていると親は「仮病かな」と思うかもしれません。
しかし子ども本人は本当にお腹が痛くなるし、昼になれば治るのです。
「うそつくな」や「治ったらすぐに行きなさい」と攻め込むのではなく「そうか」と子どもの気持ちを受け止めましょう。
親もすぐには答えが出せません。学校を休ませればいいのか行かせた方がいいのか迷います。
「どうしようか」「なんか辛そうだね」と迷っている気持ちをそのまま言葉に出して子どもに寄り添うことが大切です。
ただし不登校のサインが出ていることにはしっかりと気がつく必要があります。

 

無気力になり会話の量が減ってきた


子どもだけでなく大人でも毎日がつまらなくなると無気力になり食欲もなくなります。
家族との会話が減ったり、笑うことが減ってきたりしたときには「つらいサイン」と受け止めましょう。

無気力になって会話の量が減ってきたとき、子どもは大きな悩みを抱えているかもしれません。
少しでも子どもが話しやすい環境を整えるようにしましょう。
例えば、一緒に料理をしたり、寝る前に布団の中で雑談をしたりしてみるとリラックスした雰囲気の中で話しやすくなります。
会話や食事の量が減ってくるサインは、子どもが悩みを抱えているサインです。
もしもトラブルやいじめに悩んでいるならば、子どもの非を暴くのではなく「つらかったね」と打ち明けた勇気を認めるようにしましょう。
しばしば「強くなりなさい」「言い返しなさい」とアドバイスする親がいます。
しかし、子どもはそれができないから悩んでいます。
子どもの立場になって「できること」を考えましょう。
そして、一緒に考えた対応ができなかったときでも親は子どもをまるごと受け止められることを伝えましょう。
親の落ち着いた態度が子どもに本当の強さを与えます。

「フリースクールの検討」は早ければ早い方がいい


子どもから不登校のサインを感じたら、親は次の対応を準備します。
次の対応を早めに準備することで親は心に余裕がもてます。
ポイントは、準備は親の心の中だけで始めることです。
不登校のサインを出し始めた子どもや不登校になった子どもの心は疲れ切っています。
次の準備をするには心を癒して回復させる時間が必要です。

とくにフリースクールの検討は早ければ早い方がいいです。
なぜならば情報収集には時間がかかるからです。
親自身が一歩先の行動を具体的にイメージしておくことで不安を子どもにぶつけるリスクを減らせるでしょう。
そして子どもは、親が学校に戻る以外の方法を探してくれていることを知れば、親を心強く感じます。
子どもの心が回復し始めたタイミングで「フリースクールに見学に行く? 」と持ち掛けてみましょう。

 

おわりに


子どもからのサインはとても小さいです。
大きなサインになるころには子どもの心はパンク寸前かもしれません。
早くサインに気がつくコツは「元気な状態の様子」をしっかりと見ておくことです。
そしてサインに気がついたら、親は「現状を否定しない」「現状の子どもを認める」「一歩先の準備を始める」です。
フリースクールには、親が相談できる相手がいます。
一歩先の準備を始めつつ、不安や心配をスタッフに打ち明けてみてはいかがでしょうか。

 

文筆:式部順子(しきべ じゅんこ) 武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業 サークルは五美術大学管弦楽団に在籍し、他大学の美大生や留学生との交流を通じ、油絵や映像という垣根を超えた視野をみにつけることができた。 在学中よりエッセイを執筆。「感性さえあれば、美術は場所や立場を超えて心を解き放つ」をモットーに美術の魅力を発信。子育て中に保育士資格を取得。今後は自身の子育て経験もいかし「美術が子どもに与える影響」「感性の大切さ」を伝えていきたい。

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